X JAPANのシングル「Standing Sex」の紹介をします。
この曲はレギュラーチューニングでも弾ける楽曲で、ギターもそこまで難しくないのでコピーにおすすめです。
下ネタを離すこと苦手なYOSHIKIですが、歌詞がモロなので意外です。
作詞は五十嵐美由姫(YOSHIKI)です。
Standing Sexの和訳・意味、解釈・テーマ
解釈(部分ごとの意味)
1. 夢幻的・幻覚的なイメージ
“Lucy in the sky”
→ これはビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」を連想させ、ドラッグや幻想的な世界観を示唆している可能性があります。現実を超えた何か、夢や幻影の象徴とも取れます。
“I’m whisky frisky”
→ 「俺はウイスキーみたいに陽気で落ち着きがない」、アルコールや陶酔状態を表現。
“Lady Jane, Marry Jane”
→ 「Lady Jane」はローリング・ストーンズの楽曲を彷彿とさせ、「Marry Jane」はマリファナ(Mary Jane)のスラング。快楽や逃避、幻覚的な要素を含むワードが続きます。
“Drive me rocked out”
→ 「俺をぶっ飛ばしてくれ」、音楽やドラッグによるトランス状態のような感覚。
2. 苦痛と快楽の相反する関係
“No pain, No delight”
→ 「痛みなくして喜びなし」、苦しみと快楽が表裏一体であることを示唆。
“Get me dry high”
→ 「乾いたハイをくれ」、刺激や興奮を求めているが、満たされない感覚。
“Number 24 / I need X”
→ 24という数字が何を指すのかは不明だが、何か特定の象徴かもしれません。「I need X」は、Xを求めるということでしょう。
3. 反抗と狂気の爆発
“Stand up! Fuck up! / Show no mercy Like a lunacy”
→ 「立ち上がれ!ぶっ壊せ!」
→ 「容赦するな、狂気のように」
→ これは怒りや暴力性、反抗心をむき出しにするフレーズ。何かの抑圧に対する反発を感じさせます。
“Kick off! Fuck off! / I’m getting in the count down”
→ 「蹴飛ばせ!消え失せろ! / 俺はカウントダウンに入った」
→ 何かが爆発する寸前のような緊張感を持った言葉。
4. 破滅と逃避願望
“Marry Marry Kiss me Marry / Why do you have to be ripe?”
→ 「マリー、マリー、キスしてくれ、マリー / なぜお前は熟れていなきゃいけない?」
→ ここでの「Marry」は人の名前だけでなく「結婚(Marry)」や「Mary Jane(マリファナ)」の比喩としての可能性も。愛・依存・喪失を暗示しているかもしれません。
“Give me Give me Give me rainy dreams / ‘Til they kill me away (Lights up)”
→ 「俺に雨の夢をくれ / 俺が殺されるまで(ライトアップ)」
→ 「rainy dreams(雨の夢)」は憂鬱で曇った心象風景。最期の瞬間まで幻覚や夢の中にいたいという願望かもしれません。
“Slash Slash Let me slash / Boredom Tasteless life”
→ 「切り裂け、切り裂け、俺に切らせろ / 退屈で味気ない人生」
→ 破壊衝動、退屈な人生に対する嫌悪感。
5. 世界への絶望とXという存在
“Get me Get me Get me out of the world / ‘cause I’m crying for rainy roses”
→ 「この世界から俺を連れ出してくれ / 俺は雨に濡れたバラに泣いている」
→ このフレーズは逃避願望や、何か儚い美しさに対する憧れを示しているように見えます。
“Lucy in the sky / Get you up right / Crime of visual shock / You are X”
→ 「空に浮かぶルーシー / お前を目覚めさせる / ヴィジュアルショックの罪 / お前はX」
→ 「Crime of visual shock」はX JAPANのスローガン「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK」を思わせます。「You are X」はオマエはXの一員ということでしょう。
結論
この歌詞は、破壊・狂気・幻覚・逃避・反抗・絶望といった感情を強く打ち出しているように見えます。特に、ドラッグ・酒・暴力・退屈な現実からの逃避が大きなテーマになっているように思われます。
また、現実の抑圧から解放されたい、もしくは破滅的な衝動に駆られている主人公の視点が描かれている楽曲だと考えられます。