BUCK-TICKのlove letterの和訳を紹介します。
アルバムsix nine の曲でBUCK-TICKにしては珍しい英詞となっています。
PVがめちゃくちゃかっこいいので見てほしいです。
作詞は櫻井敦司です。
Love letterの和訳・テーマと解釈
「LOVE LETTER」は、狂気・欲望・救済への渇望 をテーマにした楽曲で、
社会の虚構や欲望に翻弄される人間の姿を描いています。
1. 社会や欲望への皮肉
“I want to live just like a bitch / Now what is your desire”
→ ここで「bitch(雌犬)」という表現を使っているのは、自由奔放に生きたい という欲望を示すと同時に、
人間が欲望に振り回される存在であることを皮肉っている と考えられます。“You want to live just like the rich / Now what is your desire”
→ 「金持ちのように生きたいのか?」と問いかけることで、人間の欲深さや偽善 を浮き彫りにしています。“Are you honest, are you honest / Is this what you wanted”
→ 「お前は正直か?」 と繰り返し問いかけることで、
本当に自分が求めているものは何なのか? という葛藤を描いています。
2. 服従と神への願い
“I want to be like your dog / Upside down and make a god”
→ 「犬のように従順になりたい」 という表現は、盲目的な服従や依存 を象徴しています。
また、「逆さまになって神を作る」というフレーズは、
信仰や権力が倒錯している(狂気じみた信仰心や偶像崇拝) ことを暗示しているかもしれません。“Save my soul please / Show me the way”
→ 「魂を救ってくれ、道を示してくれ」と叫ぶことで、
絶望や混乱の中で救いを求める姿 が描かれています。
しかし、その救済が本当に得られるのかは分からないままです。
3. 狂気と愛
- “Oh please please take this love letter / I’m just a simple madness man”
→ 「お願いだからこのラブレターを受け取ってくれ」
ラブレター=狂気の表現、あるいは救いを求める叫び とも解釈できます。
自らを「単純な狂気の男」と表現していることから、
愛や救済を求めるも、その思いは歪んでしまっている ことを示唆しています。
全体のメッセージ
この曲は、欲望・信仰・狂気が入り混じった世界 を描いており、
人間の根本的な矛盾(「本当に欲しいものは何か?」)を問いかけています。
- 欲望に支配される社会
- 救済を求めても得られない不安
- 狂気と愛の境界線
櫻井敦司さん自身がこの時期は割とダークな世界観にいっていたため、生々しい感じの歌詞でリスナーに強いインパクトを与える楽曲となっています。