ラルクのTRUEのアルバムに入った全編英語の詞の曲です。
シングルでヒットしたFlowerのあとの曲です。
Hideは隠れるという意味でつかわれています。
ドラムは懐かしのSAKURAで、作詞もSAKURAとなっています。
good-morning Hideの意味とテーマ
この曲「Good Morning Hide」は、夢と現実、主観と客観、自我と他者との境界を問いかけるような詩的な世界観を持っています。以下はテキストベースで「意味とテーマ」を整理した解釈です。
テーマ:
目覚めと自己認識の対比/他者との違和感と孤独
意味の解釈:
■ 冒頭:
The scene you accept and you see / It’s easy for me to understand
それは私にも理解できる、きっと自分の見ているものと同じだろう
ここでは「あなた」と「私」の視点が一体化しているように見える。共感・共有が前提になっている。
■ 対比の始まり:
The scene they accept and they see / It’s different from mine
彼らが見るものは自分と違う
「あなた」と「私」の世界観に共通性を感じつつ、「彼ら」という集団に対しては違和感と距離を感じている。個と集団、自分と他者の違いを意識し始めている。
■ 朝と夜の象徴:
I don’t need a night / They will keep their night forever more
「朝」は目覚め・現実・真実の象徴であり、「夜」は惰性・眠り・幻想・閉ざされた世界の象徴ともとれる。
自分は“朝”に生きているが、彼らは“夜”に生きている。
■ 選ばなかった行動への問い:
Why did not you show it? / Why did not you repeat it?
誰かに対して「なぜそれを見せなかったのか」「なぜ繰り返さなかったのか」と問いかけている。
この“あなた”は亡き友、あるいは過去の自分への問いかけとも解釈できる。
■ ラスト:
Wish I’ve done it instead…
自分が代わりにやればよかったのに…
後悔と懺悔がにじむラスト。何かを選ばなかった、伝えなかった、行動できなかった自分自身への痛みの表明。
全体を通したメッセージ:
他人と自分の「見えている世界」は必ずしも一致しない
自分は目覚めて生きていると思っていても、それは幻想かもしれない
選ばなかった行動や言葉には、取り返しのつかない意味がある
「朝を保つ」というのは希望や意志の象徴である一方、「夜を拒絶する」ことで生じる孤独もある
この曲は、哲学的・内省的なメッセージを多く含んでおり、明確なストーリーよりも「感覚的な世界観の共有」に重点が置かれていると感じられます。まさにhideらしい、浮遊感と鋭さの同居する作品です。