Toshiはこの曲と出会う前、洗脳騒動など数々の衝撃的な経験をしてきましたが、この曲を聴いて深く感動し、引退を思いとどまったと語られています。
Born to be freeは2015年の11月に販売されたX JAPANのシングルです。
作詞はYOSHIKIです。
Born to be freeの解釈
この歌詞の中心的なテーマは 「自由」 です。自由への渇望、束縛からの解放、そして愛の力による解放が描かれています。歌詞全体にわたって、抑圧された存在が自由を求め、戦い、最終的には自由を手にする決意が感じられます。
解釈
1. 旅立ちと解放への意志
冒頭の 「Touch the stream an ember ray」(流れに触れ、燃える光を感じて) や 「Seize the light and don’t let the falcon find you」(光をつかみ、隼に見つからないように) という歌詞は、希望を見出し、囚われの身から逃れようとする決意を示しています。隼はしばしば捕食者の象徴であり、ここでは支配者や抑圧の象徴と考えられます。
「Close your eyes and see the sight」(目を閉じて光景を思い描け) というフレーズからは、現実の困難の中でも希望を持ち、自由な未来を想像することの大切さが伝わってきます。
2. 「生まれながらに自由」
「Born to be free」(自由に生まれた) というフレーズが繰り返されることで、「本来、人は自由であるべき存在」というメッセージが強調されています。この部分は、単なる願望ではなく、自由を手に入れることが自分たちの本質であるという強い信念を示しています。
3. 抑圧との戦い
「Cut the leash fulfilling death」(束縛を断ち、死の運命を満たす) というフレーズは、自由を得るためには何かを犠牲にしなければならないことを暗示しているかのようです。「Try to hide and try not to die!」 の部分は、迫害される存在が必死に生き延びようとしている姿を表しているかもしれません。
また、「Into the shadow the butterfly」(影の中へと舞う蝶) という表現は、蝶が自由の象徴である一方で、影という暗い場所に追いやられていることを示唆しています。これは、自由を求める者が危険な状況にあることを表している可能性があります。
4. 運命への挑戦
語りの部分 「Just believe in love, Breathe in life」(ただ愛を信じろ、命を吸い込め) では、自由を求める人々が愛と生命を信じることで、運命に立ち向かおうとする姿勢が見られます。
「You’ll cross the line… It’s endless」(境界を超えろ… それは果てしない) というフレーズは、自由を求める旅が終わりのないものであり、常に闘い続けなければならないことを意味しているかもしれません。
さらに、「But I won’t run, I will rule」(でも俺は逃げない、俺は支配する) というフレーズからは、単に自由を求めるだけでなく、自らの運命を切り開き、支配していくという強い意志が感じられます。
結論
この歌詞は、抑圧や束縛からの解放を求める魂の叫び であり、「自由こそが生まれながらに持つ権利である」というメッセージを伝えています。自由を求めるためには戦わなければならないが、それでも決して諦めずに進み続けることが重要だという力強いメッセージが込められています。
また、「愛」もまた自由を得るための鍵 となっており、最終的に「愛がある限り、我々は永遠に自由である」と締めくくられています。これは、単なる個人の自由だけでなく、人と人との絆や愛が抑圧を超越する力を持つことを示唆しているとも解釈できます。
この曲は、単なる反抗の歌ではなく、希望、愛、運命に立ち向かう強い決意を込めた 「自由の賛歌」 であると言えるでしょう。


