Rosier(ロージア)はLUNA SEAで一番有名な曲といっても過言ではありません。
Rosierはフランス語で「薔薇の木」を指すようです。
ハイテンポな曲でLUNA SEAを代表する名曲、あのX JAPANのhideもJに「何回も聞かせて」と言ったほど好きだったようです。
BASSのJがEDENをレコーディング中にしばらくスランプになり、復活した際に作られた曲でこの英語の部分もJによって歌われています。
Jがスランプ期間の悩んだ理由は売れる曲を作るのか、自分のやりたい曲をやるのか、自分は真似をしているだけなのか?など音楽制作に悩んでいたようで、音楽を辞めるか?まで悩み旅を続け最後はホームレスなどもしたようです。
しかし、ふと自分の好きなものを追求するだけだとJは気づきロージアを作曲し復帰します。
Jはスランプ中の悩んでいた自分に対して、葬式を上げるために英詩が歌われています。
ライブではこの間奏の部分を歌う際に、行くぞ◯◯とライブ会場名をいったあと、マイクスタンドを後方に投げます。
最近ではお笑い芸人のかまいたちがネタでつかっている楽曲でもあり、マクドナルドとのコラボではルナチーとして再現されており大変評判が良かったです。
またロージアのサビはどこ?という問題もありますが…w
この楽曲はアルバム MOTHERに収録されています。
作詞作曲はLUNA SEAです。間奏部分はベースのJが作詞をしています。
Rosier(ロージア)の英語部分の和訳 間奏部分
By the time I knew, I was born
気がついたときには、私は生まれていた
Reason or quest, not being told
理由も探求も、教えられることはなかった
What do I do, What should I take
私は何をすべきか、何を選ぶべきか
Words “God Only Knows” won’t work for me
「神のみぞ知る」なんて言葉は、私には通じない
Nothing starts, nothing ends in this city
この街では、何も始まらず、何も終わらない
Exists only sever lonesome and cruel reality
あるのはただ、深い孤独と残酷な現実だけ
But still search for light
それでも光を探し続ける
I am the trigger, I choose my final way
私は引き金、自らの最終の道を選ぶ
Whether I bloom or fall, is up to me
花開くか散るか、それは私次第
I am the trigger
私は引き金
I’ve pricked my heart, I am the trigger
心を刺し、私は引き金
I’ve pricked my heart
心を刺した
ロージアの歌詞の意味
都会の虚無感
ネオンの洪水や夢遊病の群れ=光や夢を失った都市の象徴。
人々は腐った野望に流され、夜空の星さえ見えない。答えを求める心
希望の星が見えない都会でも、指先で夜空に答えを探している。
出口や意味を求めても見つからず、心は揺れ続ける。バラ(rosier)の象徴
美しく咲いても、棘を持ち、やがて散る花=心の比喩。
“my rosy heart”=鮮やかだけど儚く傷つきやすい心。英語パートのメッセージ
神も答えをくれず、都市には孤独と残酷な現実しかない。
だからこそ「咲くのも散るのも自分次第。引き金を引くのは自分だ」と決意する。愛と自己破壊の葛藤
「愛したいのに近づけない」「抱きしめられない」
さらには「自分さえも抱きしめられない」
結局「I’ve pricked my heart(自分で自分を傷つけた)」で終わる。
【全体の解釈】
都会の虚しさの中で存在意義を探す主人公。
愛を求めても自分の棘に邪魔される。
それでも「生き方を決めるのは自分だ」と覚悟する。
ROSIER(バラ)は「痛みと美しさを抱えた心」の象徴。
Rosierの英語部分の解釈は
この英詩は、自己の存在意義や運命を問いながら、自らの選択によって未来を決める決意を表現していると解釈できます。
Rosierの英語部分のテーマ・解釈
存在の気づきと問い
“By the time I knew, I was born”
→ 気づいたときにはすでに生まれていた、つまり人生のスタートは自分の意思とは関係なく始まったことを示唆しています。
“Reason or quest, not being told”
→ なぜ生まれたのか、その理由や目的を誰も教えてくれない。存在意義に対する疑問が表れています。
運命は神任せではない
“Words ‘God Only Knows’ won’t work for me”
→ 「神のみぞ知る」という言葉は自分には通用しない=自分の運命を神任せにはしない、という強い意志が感じられます。
現実の厳しさ
“Nothing starts, nothing ends in this city
Exists only sever lonesome and cruel reality”
→ この都市(世界)には始まりも終わりもなく、ただ孤独で厳しい現実があるだけ。人生に明確なゴールがないことへの虚無感や孤独感が表現されています。
自ら運命を選ぶ決意
“I am the trigger, I choose my final way
Whether I bloom or fall, is up to me”
→ 自分が「トリガー(引き金)」となり、自分の運命を決める。成功するか失敗するかはすべて自分次第、という強い主体性が表れています。
全体のメッセージまとめ
この詩は、「人生の目的が与えられるものではなく、自らの選択によって決めるものだ」という力強いメッセージを持っています。どんな厳しい現実の中でも、自分が「トリガー」となって行動することで、運命を切り開くことができる、という自己決定の精神が込められています。
この詩の雰囲気から、ダークでありながらも力強い意志を持つ、孤独な戦士のような心情が描かれているとも考えられます。まさにJの決意表明というべきか。
ここからLUNA SEAは売れ、そしてJもソロ活動によって日本のシーンに切り込んでいきました。
この歌詞は何かに依存するのではなく、自らの選択で道を切り開こうとするJらしい内容です。